合格体験談
2003年秋留学
留学先:The University of Texas at Austin, Red McCombs School of Business
男性(私費)
MBA受験は一回のペーパー試験で合否が決まるわけではなく、長い評価プロセスの中でマネジメントとしてのPotentialityを判定されるという日本人には比較的、不慣れなものであるといってよいでしょう。また如何に高いテストスコアを持った優れた人材であっても、100%合格するということは言い切れず、どうしようもできない外部環境や「運」のようなものにも影響を受けます。そんな状況の中、どうすれば希望校からの合格を勝ち取れるのか? 私はラウンド先生とのカウンセリングを選びました。もちろん、例外もあり、それだけで合格が保証されたわけではありませんし、他にも良いカウンセラーはいるのかもしれません(実際には比較は難しいですが)。ただ、私の個人的な経験においてはラウンド先生というカウンセラーと出会わなければ、希望校に合格することは難しかったと思います。
<カウンセラーの重要性 >
MBA受験は長丁場ですし、忍耐力を必要とするプロセスです。テストスコアに一喜一憂し、睡眠時間を削ってエッセイ・出願書類を準備し、インタビュー対策に頭を悩ませることになるでしょう。このようなタフなプロセスを何とか乗り越えるためには、迷ったときに、いつでも相談ができる信頼できるカウンセラーが必要不可欠だと思います。その点、ラウンド先生は私の疑問や不安な点について、いつでも丁寧かつクリアに答えてくれることはもちろん、アドミッションの視点から見て、より効果的と考えられるアドバイスを常に与えてくれました。
<エッセイカウンセリング >
私は2002年9月から、レジュメ、推薦状、そしてエッセイといった題材について、ラウンド先生と議論を重ねながら練り上げていきました。当然、レビューを受ける原稿を作成して持参するわけですが、自分で作成した原稿は論理矛盾があったり、アピールポイントに欠けていたり、はたまた題材自体に問題があったりします。そんな中、ラウンド先生はプロのカウンセラーとして駄目なものは駄目とはっきり決断し、それが何故駄目なのか(要は個々の学校の特徴や、アドミッションの視点からいって)明確に説明してくれました。エッセイカウンセリングを通して、私自身が英語で論理的に思考し表現する能力も飛躍的に向上したと思います。当然、この効果はインタビューにも生かされました。
<インタビュートレーニング >
私は十分な海外経験がなく、日常業務でも英語を話す事が殆どなかった為、当初インタビューには不安を持っていました。しかし、ラウンド先生とのインタビュートレーニングを通じて、いかにアドミッションにアピールするのかというポイントを把握することができました。ラウンド先生は1つ1つ私の回答内容をチェックし、効果的な表現を教えてくれるとともに、学校の特徴から主張すべきことと主張してはいけないこと等、常に学校毎に具体的なアドバイスをくれました。
またインタビューには学校側への質問をいくつか用意していきますが、私の用意した質問内容が会話として広がりを見せるように、質問の回答に対してケースに応じて更に質問を用意する等のアドバイスは非常に役に立ちました。
またインタビュートレーニングでラウンド先生に言われたことは「ビジネススクールのインタビューというのはプロとプロの双方向のコミュニケーションだ。インタビューアーが上位にいるわけではなく、君と対等なんだ。だからコミュニケーションを楽しむべきだよ。」ということでした。私はこの言葉で非常に楽になりました。私自身も思い返せば学生時代はスポーツ等で頑張ってきた自負があるし、社会人になってからも1人のプロとして微力ではあるが社会に貢献してきたはずだとポジティブに考えられるようになりました。それ以後は、自分自身のことをより良く知ってもらおうと思うと同時に、相手のことも理解するように努めようと考えインタビューを楽しめるようになりました。
<最後に>
受験は長く大変なプロセスですが、最後まで執着心をもってあきらめなかった人に幸運はやってくると思います。これからMBAを目指される皆様のご成功を心からお祈り致します。