合格体験談
2004年秋留学
留学先:Georgetown University, McDonough School of Business
性別:男
W/E:8年
海外経験:なし
MBA受験ではエッセイ作成やインタビュー対策が非常に重要になっていますが、これらの過程を拙い英語力ながら何とかこなせたのもMr.Roundとの二人三脚のおかげだと思います。ごくごく普通のサラリーマンである私がビジネススクールにどのような過程で合格したかを振り返り、本稿がMBA受験を目指す方々に少しでもお役に立てばと思います。
1) グランドデザインの策定
まず自分とはどのような人間なのかということを真剣に見つめなおしてください。MBA受験への第一歩は自分自身をきちんと知ることから始まると私は思います。エッセイであれ、インタビューであれ、基本的には自分自身をビジネススクールに売り込む作業だからです。自分が売る製品をよく知らないセールスマンの営業成績がいいとは思えません。自分自身の性格、長所、短所、成し遂げたこと、リーダーシップをとった行動、MBA取得後の短期及び長期のキャリアゴールなどをきちんと把握してください。なにも特別なことは必要ありません。私などはごく平均的なサラリーマンであり、特別な能力に恵まれているとか、驚異的な業績を残したわけではありませんが、数校より合格をもらうことができました。自分をよく知る、このことがエッセイのベースとなり、インタビューでの武器となります。
次に受験校の選択です。誰もがトップスクールに行きたいと思うでしょうが、ここでも客観的に自分の置かれている状況を把握してください。今までの自分のキャリア、今後のキャリアゴール、テストスコアなどを勘案して受験校を慎重に選択することをおすすめします。行きたいと思う学校があればトップスクールでも臆することはありません。後で受験しておけばよかった後悔することほどバカバカしいことはありません。反面、社費の方などは必ずどこかの学校に合格しなければならないという立場になると思います。そのような場合にはプログラムのしっかりした中堅校も数校受験すべきでしょう。また、仕事が忙しく、思うように勉強時間などが取れない状況の方もおおいと思います。私も社費派遣でしたが、日常業務が大変忙しく平日は通勤電車のなかで勉強するぐらいでなかなか時間が取れませんでした。私はMr.Roundに相談して受験校のポートフォリオ及びスケジュールを組みました。Mr.Roundは受験生のバックグラウンド、テストスコアの状況、志望校などをしっかりと把握したうえで、自身の過去の経験から得た各校の特徴を考慮して最適のポートフォリオとスケジュールを組んでくれます。
これらのグランドデザインの作成はMr.Roundによく相談して決めれば失敗することはないと思います。
2) テスト対策
日本人が海外のビジネススクールに入学するためには、Toefl®とGMAT®は避けて通れません。私はToefl®については260点台、GMAT®については600点台後半というスコアでした。トップ10を目指す場合は、Toefl®270点以上、GMAT®700点以上が目安とされているようですが、私にはとても無理でしたのでスコアについてはある程度妥協しました。テストのスコアはあくまでも入学審査の土俵にあがるために必要な点数を取れればよいと考えていました。
テストにおいて抜群の成績を残したわけではない私がテスト対策を語ることはおこがましいのですが、ひとつだけアドバイスをするとすれば、予備校にいって各テストのクセと解法のコツを掴むということです。私もテスト対策のために予備校に通いました。もし予備校にまったく行かず、独学のみであればテストスコアは惨憺たるものだったと思います。しかしながら予備校のテスト対策コースに大金を投入することはバカらしいです。ですから私は予備校にて一通りの基本と解法を学んだ後は独学にて勉強しました。GMAT®などは某予備校の基本コースに2ヶ月通った後にひたすらオフィシャルガイドに専念した結果、なんとか上記の点数がでました。
3) エッセイ
エッセイ作成は合格を勝ち取るための一番重要な作業です。そのためにエッセイ作成時に信頼できるアドバイザーがいることは非常に心強いことです。私はMr.Roundに全幅の信頼を置いて、エッセイ作成のアドバイスをもらいました。
エッセイをつくってみると、自分で作ったエッセイはうまくできたと思いがちです。なぜなら自分の思いをエッセイとしてぶつけているので、客観的な判断ができないからです。ですからできるだけ多くの第三者にみてもらうことが大事だと思います。「質問に答えているか。」、「魅力ある内容となっているか。」、「文章の構成に論理的矛盾がないか。」などといった観点からエッセイを見てくれる人がいれば、どんどん意見を聞くべきです。残念ながら私の場合は周りに欧米の大学院に留学した経験のある人がいなかったため、Mr.Roundのアドバイスだけが頼りでした。
Mr.Roundはプロでした。私が作ったエッセイの弱点を的確に指摘し、どのように修正していけばよいかを教授してくれました。またNative Speaker及びAdmissionの立場からエッセイについてアドバイスをしてくれたので、日本人なら分からないであろうアドバイスもたくさんしてくれました。例えば、エッセイの内容について私自身の考えがいまひとつで煮詰まっているときなどに、違った切り口からAdmissionの気をひくアプローチを示してくれました。また、私のエッセイの内容について、日本人からなら評価されるかもしれないが、アメリカ人には訴えかけるものがないなどという厳しいアドバイスももらいました。このように各校のAdmissionの特徴をよく知っているMr.Roundからのアドバイスは非常に貴重であることは容易に察しがつくと思います。
また、私は日常業務の拘束時間がとても長く、Mr.Roundと約束していたエッセイカウンセリングの時間にMr.Roundと会えないことも多かったため、メールにて事前にエッセイをMr.Roundに送っておき、メールにてアドバイスをよくもらっていました。メールにてのやりとりでエッセイについての的確なアドバイスが得られるのかという疑念を持つ方もいるかもしれませんが、心配ありません。対面でのアドバイスと変わらない成果を得ることができます。仕事の都合でなかなか決まった時間を確保できない方や地方でMBAを目指す人などは、一度Mr.Roundに相談することをおすすめします。
最後にエッセイについてひとつだけ言っておきたいことは、エッセイの内容はあくまで自分自身で考えなければならないということです。内容について自分自身で練りに練ったものが最も強力なエッセイとなります。やはり自分自身で苦しみながら作ったエッセイは迫力がありAdmissionに訴えかけるものだと私は思います。
4) インタビュー
近年インタビューの比重は非常に高まっており、インタビューなしで上位校に合格することはありえないと思います。私は職場で英語を使う機会がなく、英会話ははっきり言って苦手です。そのためインタビューはできれば避けたいプロセスでした。
私はMr.Roundに模擬インタビューをしてもらい、アドバイスをもらいました。きちんと英語で自分の言いたいことを言えない状態でしたので、Mr.Roundからのアドバイスは厳しいものでしたが、そのおかげで何とか本番のインタビューに臨むことができました。
英語での意思疎通に困難を感じる人は英会話学校に行って、話す練習をすることをおすすめします。私がもう一度MBA受験をするなら、インタビュー対策に一番力を入れたいからです。これは私の反省点でありますが、拙い英会話力のために手痛い失敗を何度かしたからです。最低でも自分の考えをきちんと英語で伝えることができるように練習を重ねてください。
5) 終わりに
この1年間は、仕事が大変忙しく満足に受験準備もできない状態でした。何とか時間のやり繰りをし、世界各地から集まる人々とアメリカにてこの夏から勉強できる機会を得ることができたことは望外の喜びです。こうした機会を得るために親身になって助けてくれたMr.Roundにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。