合格体験談

GMATの点数も問題なく、外資系で働いていることもあり英語を含めてある程度自信があったため、前年まで独学で受験し、結果不合格でした。「何かポイントを大きく外しているのでは?」と思い、カウンセラーを雇うことを決めました。単に「エッセイにアドバイスをくれるカウンセラー」ではなく、「ポジショニング構築をヘルプしてくれるマーケティングコンサルタント」を探しました。1時間のインタビューを経て、ラウンド氏に決めました。

関西在住だったので、通学する必要の無いように全てのカウンセリング・アクティビティが組まれていることも魅力でした。

8月から始まったRound氏とのカウンセリングは毎週火曜日の昼休み(11時から13時)に仕事を抜け出し会社の会議室で行いました。週末、エッセイのドラフト(もしくはストーリーのアウトラインのみの場合もあり)を書き、火曜日のカウンセリングで仕上げます。最初の30分ほどカナダに住むラウンド氏と電話で、提出したエッセイのストーリーをもとにネタをふくらませます(時には、ストーリーそのものにダメ出しをもらうので、そのときにはブレインストーミングに切り替わります)。決まったネタとドラフトをもとに、ラウンド氏がその後の1時間半でエッセイを仕上げてくれます。13時にメールで受け取る時には「これが同じストーリーか!」と思うような出来栄えのエッセイになっていました。それに対して再度「もうちょっとこうしたい」などの要望をもとに次週のカウンセリングまでに自分で書き直すと言う作業の繰り返しです。

Round Oneを選んで良かった事
1. メールでのやりとりなのでポイントが明確に理解でき、Face-to-Faceのカウンセリングで起こりがちな「分かった気になる」ことを避けられ、結局効率が良い。
当初は、高いカウンセリング料を払うのですから、直接会ってカウンセリングを受けたいとも思いFace-to-Faceのカウンセリングを他で何回か試したのですが、外人が目の前であれこれと指示してくると、英語で一生懸命受け答えしている内に「分かった気になってしまう」ことが多く、家に帰ってから、具体的にどう直していくべきか良く分かっていないことに気づき、結局もらった多くのフィードバックをきちんと活かせず終いのことが多く非効率でした。ラウンド氏に文章で質問をするというのは思考をクリアにしてくれますし、もらったフィードバックもピンポイントで何を具体的にどう治して行ったら良いかがまとめてあり、結果的にとても効率的でした。
<実例>

「質問」
Mr. Round,
About, Chicago Essay 1, I will basically modify Kellogg Q1 for this one.The problem is, my Kellogg Q1 only has 800 words, while Chicago requires at least 1200 words. I can mention a little about ‘influencers’ (current students at Chicago). But could you suggest me which area I should write more to strengthen my essay?

「回答」

  • I agree that we can use Kellogg-1 as a “foundation” here, but there will be some structural modification (e.g. Chicago doesn’t ask you to “assess your career progress”)・
  • We can add some “personal” development info in Chicago-1. For example, you could speak about wanting to further develop your global perspective and refer to your American Language Program experience at Columbia University
  • I also very much like your idea of talking about being influenced by current students (mention them by name) and also of referring to your campus visit experience. If you have attended promotional events for Chicago in Japan, you could mention those too.

「質問」
Mr. Round,
I now feel that my strength/weakness are too generic. How about ‘risk-taking’, evidenced by para-gliding club experience?

「回答」

  • I think the examples that you use to support the strengths that you mention could make the essay distinctive. You could certainly add “risk-taking” as a strength, if you like. If you do, then you’ll need to explain why you consider such behavior to be a “strength.”

2. ネタ出しがとてもうまい。
「ネタ出し」とは言うものの、ネタを作ってくれるわけではありません。結局は自分の経験の中にどれだけ面白いストーリーがあるかがベースにはなります。ただし、日本人が聞いて面白いと思う部分とアメリカ人がそう思う部分が異なるので、ストーリーのツボの解釈をアメリカ人流にしてもらう必要があります。その点、ラウンド氏は日本での経験の長いカナダ人なのでツボの押さえ方が的を射ており、多少ありふれたストーリーであっても、それを無駄にせず、そこから面白い解釈を引き出そうとする力が優れていました。

3. インタビュー・トレーニングが効果的。
合否の40%のウエイトを占めると言われるインタビューですが、経験的に(過去の私を含めて)日本人はインタビューの練習をしなさすぎのように思います。その理由の1つは、巷に良いインタビュー・トレーニングのサービスがないからではないでしょうか。その点、ネタ出しを一緒にやったラウンド氏だと、模擬面接の際に「こういう質問を聞かれたら、あのネタをベースに答えを返さないといけない!」という的確なアドバイスがもらえ、本番のインタビューでも、「聞かれた質問に単に答えるのではなく、返答の中に自分のポジショニングを強化するための戦略的メッセージ・ストーリーを入れる」というラウンド氏のやり方が功を奏しました。しかも、もう一人のカウンセラーのEmma Round女史に模擬面接を頼むこともでき、それは30分のインタビューに対してA4で3枚ぐらいの詳細のフィードバックレポートが付いてくるという手の込みようでした。
<模擬面接でのフィードバックの実例>

Feedback for Question: ‘What kind of a leader are you?
The first part of your answer was very good - you told me that you are a leader with strong vision. You then described different definitions of a leader. This didn't add much value to your answer. You also gave an example of a leadership experience - this wasn't necessary for this question. To make your answer stronger you should have said something like "I'm a leader with strong vision. I like to develop a vision and then work with others on the execution of the strategy. I always gather input from my team members so they know that their opinions are valued. Others tell me that they appreciate my leadership style because they feel like part of a team."

4. 平日にカウンセリングが入れられるので、週末にまとまった時間をエッセイ作成に使える。
通学制のカウンセリングにするとどうしても週末のカウンセリングになってしまい、そうすると通学の時間なども含め、たった1−2時間のカウンセリングを受けるために、貴重な週末が半日以上つぶれてしまいます。平日の昼休みに電話でカウンセリングが受けられると、土日にまとまって時間が取れるので、特に10月以降、出願の山場を迎えた時に本当に助かりました。

一概に「このカウンセラーがベスト!」と言うのは難しく、なぜならどんなカウンセリング(ひいてはMBA受験のスタイル)を求めているかで「ベスト」が人によって変わるからです。私の場合は、マーケティングコンサルタントを探していたこと、通学することなくインタビューやエッセイのネタ出しなどを含めたトータルなカウンセリングが受けられること、などをベースにラウンド氏をチョイスしたことが、成功の大きな要因だったと思います。

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